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  • 3nagashi

七つ橋わたり―令和四年三月二〇日


日付が変わる21日の00:00を確認、七つ橋わたりを常盤橋から歩き始めました。

日中、浅野川は雨上がりの中、桜のつぼみも、ゆっくりと開花に向け準備をしているようでした。コロナ感染が少しずつ落ち着いてきた三連休の中日(なかび)ということもあり、昼間は浅野川や東山界隈は大勢の若い方でにぎわっていましたが、夜になると普段の東山にもどったように行きかう人影は少なく、静けさを取り戻していました。

やや冷え込む外気でしたが、歩き始めると、橋を一つひとつ渡り、小さな達成感を蓄積していく楽しみが、身体を自然と前へと進めてくれました。私たちの他にも数名の地元の方が歩いていました。

暗闇のなか無言で黙々と歩き渡る行。無心に歩き続けていると彼方と今生に感謝と祈りが湧き起こります。令和四年のお彼岸のこの日、幸いにも、地震などの自然災害、異国間での侵略や殺戮の争いは、この地にはありません。当たり前の毎日が(ケの日常)幸せであり、尊いことなのかをしみじみと感じました。

始まりも、終わりも、街並みも、全てが静寂の中にありました。

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