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七つ橋わたりとは

浅野川には古くから、「七つ橋わたり」という習わしが残っています。春分の日、秋分の日の深夜から日が明けるまでの間に、常盤橋を起点に、天神橋、梅の橋、浅野川大橋、中の橋、小橋、昌永橋を8の字を描くように練り歩くというものです。無病息災の願掛け、特に「しもの病(やまい)」(人の下半身に起こる病気)にかからないというご利益があるといわれています。

「七つ橋わたり」は単に橋を渡り歩くというものではなく、いくつかのルールがあります。

・前出の七つの橋を後ろ戻りせずに、一筆書きのように歩く。

・歩くときは一切のおしゃべりは厳禁。

・後ろを振り返ることも厳禁。

・必ず数珠を携えて歩く。

・下着は新品の白いものを身に着ける。

・着用した下着は7日間毎日洗濯をして、最後に白い紙に包んで紅白の水引をかけてタンスの奥にしまっておく。

といった按配です。そして、ゴールは、昌永橋を渡って近くの寺で願をかけて終了ということになります。白い装束や数珠を持つということは仏法の教えにも影響されているのかもしれませんね。

日本には地域のいたるところに似たような行事、風習があったようですが、社会習慣の変化や都市化、地方の過疎化などで途絶えてしまっているところも多いようです。

浅野川三流実行委員会では、この地域に生活するものとして、七つ橋渡りのことを知っていただき、体験していただくことで、こどもたちには幼少期の貴重な思い出づくりに、また、一般の方には、金沢の風情や歴史に少しでも関心をもっていただくきっかけとなればと思っています。

2022年は3月20日の深夜と9月22日の深夜に行われます。当日は浅野川三流し実行委員会が簡単なガイドをさせていただきます。ご興味のある方は気軽にご参加ください。



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