ハレとケをあわせもつながれ。
更新日:2022年1月31日

ハレ(晴れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表しています。
浅野川の流れは、ひとの暮らしにある、この二種類の事象をどちらも与えてくれます。
風雪に耐える厳冬は、雪解けを願いながら、つつましいケの日常を、川とともに送ります。
春先から初夏にかけては、川面を彩る賑やかな「流し」が始まります。その日は文字通りハレの日、日常が続いたあとの非日常が訪れます。
私たちが考える観光とは、つくられたものではなく、浅野川沿いに暮らす人の「ハレとケ」の中にあります。
絹糸がほどけるように、さらさらと繊細に長く続く川の流れに、鯉が、灯篭が、笹が、水面に華を添え、ひとを笑顔にします。
日常(ケ)でも、非日常(ハレ)の日も、浅野川は変わりなく私たちのこころに優しく、穏やかに流れます。
ハレとケをあわせもつながれ。
金沢・浅野川 三流し