
ハレとケをあわせもつながれ
浅野川三流しとは
浅野川には、「三流し」と言われる恒例行事があります。5月のゴールデンウィークの、鯉流し。6月の百万石まつりの前夜祭、灯ろう流し。7月7日前後の七夕飾りを流す、笹流し。これら三つを総称して、三流しと呼ばれています。それぞれに由来はありますが、いずれも平和な暮らし、健康をはじめ、それぞれの願いがこめられ、浅野川に流すことで、この願いが成就すると信じられています。


ご挨拶
浅野川は、泉鏡花、徳田秋声、五木寛之など多くの文豪たちの作品の中でその流れが描かれています。金沢の街中を伝う「女川」と称される浅野川は、5月には鯉流し、6月には友禅灯ろう流し(2023年は中止)7、7月の七夕には笹流しといった3つの「流し」が行われています。
それぞれの催しには、これらを実施する独自の運営組織があり、各々卓越したスタッフのノウハウが活かされております。わたくしども本実行委員会は、これらの催しを「浅野川三流し」という名称でくくり、この三流しを金沢の風物詩に定着させたいと考えました。
そして、この浅野川三流しが今後とも継続して行われ、次世代の子供たち、地域住民、観光に訪れる方々に、歴史や三流しの成立ちを正しく伝えるとともに、彼らがこの地域に愛着を持ち、地域愛を育み、地域のよさを語り継ぐ人を輩出することを目的といたします。
2021年8月に石川県の「2024年春 北陸新幹線県内全線開業に向けた先導的プロジェクト」の公募に、この「浅野川三流し」に若干の催しを追加し「浅野川三流しによる地域づくりと参加型観光の取り組み」としてて応募し、2021年12月にこのプロジェクトが採択されました。
プロジェクトの詳細は今後、当ウェブサイトやソーシャルメディアなどで、順次お伝えしていきたいと思います。今後は、浅野川沿いの住民、石川県、金沢市など行政の担当者、金沢を愛しやまない市民、観光に訪れる県内外の来訪者など多くの方々からアイディアや運営方法などをお聞きしながら「浅野川三流し」を充実させ、よりよい地域にしていきたいと思っております。
みなさま方のご協力を何卒よろしくお願いいたします。
2022年1月 浅野川三流し実行委員会 委員長 松田孝一